皆さん、こんにちは

だいぶ、梅雨らしく曇り空や雨の日が増えてきましたね

ジメジメとする梅雨の時期、なかなか外出を避けたい気持ちにもなってしまいますが、

「雨だったけど来て良かった!」と笑顔安心して患者様に帰っていただけるよう、当院ではお一人お一人に丁寧な治療を心がけております

 

 

さて・・・

前回は「後戻り」についてのお話でしたので、今回はその後戻りを防止するための「保定」についてご説明していきたいと思います

 

ですが、その前に、、、

 

後戻りとは・・・

「後戻り」とは、矯正治療を終えた後に矯正治療前の歯並びに戻ってしまう事です

残念ながら程度の差はあるものの矯正治療後の歯並びは少しずつ変化しています

そのため、矯正治療後の綺麗な歯並びを維持していくことも矯正治療の大切なステージなのです!!

そして綺麗な歯並びを維持していくことこそが今回のテーマでもある『保定』です

 

 

なぜ保定が必要なの?

矯正治療を行うと、歯並びや噛み合わせが改善されます

その歯並びや噛み合わせの改善のためには、歯を支えている骨が少しずつ溶けたり形成されたりする中で歯が目標の位置に移動し、かつ移動した歯は新しい環境に慣れ、その場で維持・固定されなければなりません

矯正治療が終了したばかりの歯の根の周囲の骨はまだ弱くて不安定なため、歯は普段よりもずっと動きやすくなっています

歯が移動した後の環境に慣れ安定するまでに時間がかかるため、保定装置(リテーナー)を使用する必要があるのです

 

 

歯並びにも加齢変化がある?!

人間は変化しないところはありません

歯も生えてきた後、ずっと同じ形で同じ場所にあるわけではありません。どんな方の歯も少しずつ形や位置は変化していきます。

つまり、矯正治療によって歯を動かしていなくても潜在的に歯の位置が変化する力が加わるため、私たちの歯並びは程度の差はあるもののガタガタになってしまいます

また、虫歯や歯周病などによって噛み合わせが変わったり、食物を噛むことで長年にわたって擦り減っていき歯の高さが低くなってきたりします

また舌の使い方の癖や姿勢なども歯を動かす原因のひとつです

これらのような生きていくうえでの噛み合わせの変化、それが歯並びの加齢変化です!!

 

そのため、矯正治療後も噛み合わせや歯の位置は加齢変化によっても変化していきます

一般的にリテーナーとは、噛み合わせや歯の位置の変化を最小限にとどめるための装置であり、

リテーナーを使用しているからといって、矯正治療後の綺麗な歯並びが100%維持されるというわけではありません

しかし、矯正治療後の綺麗な歯並びを可能な限り維持するために、長期的なリテーナーの使用が推奨されます

 

 

 

保定装置の種類

保定装置の種類として、取り外しのできる装置(可撤式装置)と取り外しのできない装置(固定式装置)があります

 

可撤式保定装置

マウスピース型と、プラスチックとワイヤーでできたプレート型があります

 

固定式保定装置

後戻りが起こりやすい下の前歯を中心に細いワイヤーを前歯の裏側に接着剤で固定します

 

それぞれのメリット、デメリット?

可撤式保定装置のメリットは、取り外しが可能なため歯磨きがしやすく清掃性が良いということ

反面、デメリットは、リテーナーの使用が患者様次第となりそれにより効果が変わってくるということです

使用時間を守らなければ効果は少なくなり後戻りを引き起こしてしまいます

また、お手入れや、破損、紛失管理に気をつけなければなりません

一方、固定式保定装置のメリットは、取り外しができないため常にお口の中に維持され歯並びも維持されること

デメリットとしては、フロスが通せず清掃性に劣るということです

 

 

 

保定装置の装着時間

保定装置の装着時間や期間は医院によって様々ですが、当院では、

 

可撤式保定装置

・装置除去後1年間はお食事と歯磨きの時間以外は使用

・装置除去後2年目以降は就寝時のみ使用

 

固定式保定装置

・装置除去後2年間は固定

・装置除去後3年目以降は患者様のライフスタイルに合わせて可撤式保定装置へ移行

としております

 

ただし、来院間隔は歯を動かしている治療中と同じではなく、少しづつ来院間隔をあけていき、装置除去後1年経てば基本的には1年に1回のメンテナンスとなります

 

 

 

保定装置はいつまで使うの?

矯正治療のご相談に来られた患者様には必ずリテーナーのお話をさせて頂いております

すると、必ず「リテーナーはいつまで使うのでしょうか?」とご質問をお受けします

 

リテーナーをいつまで使用するか、、、実は終わりはありません

 

当院では、矯正治療後2年間のフォローアップをしておりますが、

保定装置をいつまで使用するかは、いつまで綺麗な歯並びを維持したいかで決まります

つまり、長く維持したいと思われる方は長期間使用することをお勧めします

先に書いた通り、歯は常に動いています

保定期間は長ければ長いほど効果は高く、長く続けて悪いことは一つもありません

 

 

 

リテーナーも慣れる?!

今回、リテーナーについて初めて知った方もそうでない方も、矯正治療を始める前はリテーナーに少なからず抵抗はあるかもしれません

しかし、皆さん、矯正治療自体にも最初は「大丈夫かな?」と思いながら治療を始め、治療が進むにつれて少しずつ慣れていきます

それと同じようにリテーナーの使用にも少しずつ慣れていくものです

どんな患者様も貴重な時間とお金を費やして得た歯並びです!!

「綺麗な歯並びが後戻りするのは勿体ない!!」という思いから、保定を始めていただけたらと思います

そうすると、きっとお食事後には必ず歯磨きをするのと同じような感覚で、リテーナーも使用して頂けるかと思いますので

皆さん、ぜひぜひ矯正治療で素敵な歯並びと笑顔を目指してください!!

 

 

前回のブログはこちら

 

福岡天神矯正歯科