リテーナーを装着しないリスク
みなさんこんにちは。残暑が続いていますがいかがお過ごしでしょうか?
本日は矯正治療後の「保定期間」に装着するリテーナーについてのお話しです。
お盆休みや長期休暇になると、どうしてもリテーナーの装着をサボってしまう方が多くなる印象です。私自身も今回のお休みで少しサボってしまい、久しぶりにリテーナーを装着したら激痛でした😱。。。
ですのでリテーナーを装着しないリスクについてお話ししていきます。
Qそもそも保定期間とは?
矯正治療後は、歯につけていた装置を全て外します。装置を外した後の、何も付いていない歯は元の歯並びの位置に後戻りをしようとします。その後戻りを防ぐ為に、整った歯並びを定着させる期間のことを保定期間といいます。
歯科矯正では、矯正治療が終了した後にこの「保定期間」がとても重要で、必ず必要になります。
そしてその保定期間で用いる器具が「リテーナー(保定装置)」です。
リテーナーには、保定期間中に歯を固定するという大事な役割があります。
またリテーナーは、後戻りしかけた歯を正しい位置に修正する役割もあります。少しくらいの歯の動きであれば、リテーナーでリカバリーできることが多いです。
ではそんな大事なリテーナーを装着しないとどんなリスクがあるのでしょうか?
半日〜1日 装着できなかった場合
リテーナーをつけると、常に一時的に違和感や痛みがありますがしばらく経つと痛みはなくなります。
矯正治療直後の歯は、1日でも数時間でも元の位置に戻ろうとわずかに動いています。
なので半日〜1日でもリテーナーを装着しないと、装着時の違和感はだんだん大きくなります。
実際のところ数時間〜1日程度装着できなかったとしても、次の日からリテーナーをしっかり着用していれば、違和感はすぐになくなります。
しかし、リテーナーを装着しない回数が増えたり、日数が長くなったりすると、その分後戻りのリスクは高くなります。
1週間〜1ヶ月 装着できなかった場合
リテーナーをここまで長期間装着していないと、その分歯は後戻りします。その為、ほぼ確実にリテーナー作成時と歯並びが変わってしまいます。
そうするとリテーナーを装着する際に大きな痛みを覚えるだけでなく、急激に歯が動かされるため歯や歯周組織を傷めてしまうこともあります。
後戻りの進行度合いによっては、リテーナーを装着することができなくなる可能性もあります。
ですので、リテーナーを改めて作り直す必要があります。
大きく後戻りした場合はリテーナーだけでは対応できないため、再度矯正の治療が必要になります。
そうなるとまた矯正治療費がかかってしまいます。
浮いたような感じがしたりするようであれば、現在の歯並びにリテーナーが合わなくなっている可能性があります。合わないリテーナーを装着していると、歯並びや噛み合わせに悪い影響を与える恐れがあるため、そのまま使い続けるのは避けましょう。
〜使用期間・時間〜
リテーナーの使用期間は個人差がありますが、基本的には2年間は必要と言われています。
少なくとも歯がしっかりと安定する半年~1年ほどは1日中正しく装着する必要があります。
当院では、
1年目は16時間(☀️〜🌙)を目安に装着していただいております。
交換頻度: 1ヶ月に1枚
2年目は夜(就寝時🌙)だけ装着していただきます。
交換頻度: 2ヶ月に1枚
しかし後戻りを防ぐ為にも、2年目以降も装着できる時は装着するように習慣にしましょう!
その他の通院頻度や洗浄方法などについてはこちらの記事をご覧ください
保定期間は矯正治療で1番大事な期間だと思っています。
せっかく高額な料金と時間と努力を費やしているので、綺麗な歯並びを維持できるようにリテーナーは装着しましょう⭐️‼️