むし歯の進行段階について
皆さまこんにちは。早いもので今日から8月ですね。
くれぐれも熱中症には気をつけてお過ごしください。
さて、今回は、【むし歯の進行段階】についてお話ししていきます。
まずこちらは、歯の構造になります。
歯髄=歯の神経になります。
ですので虫歯の進行が歯髄に近くなれば痛みが感じやすくなります。
むし歯の進行度は、CO・C1・C2・C3・C4で分類されます。
CO エナメル質表面が少し脱灰している状態
痛み:❌なし
歯の表面が白っぽくなっており、透明感がありません。(脱灰)
虫歯の穴もありません。なので必ずしも治療が必要な状態ではなく、しっかりと歯磨きをすれば進行はしません。
しかし、口腔内環境が悪いと、さらに脱灰(菌が歯を溶かすこと)が進行してC1の状態になります。
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虫歯菌を増殖させるショ糖(砂糖)をできるだけ避けましょう。
また、歯のエナメル質を強化してくれる、フッ素配合率の高い歯磨き粉を使用しましょう。
しかし、無症状であるこの段階で自分で気づくことは難しい為、日頃から歯科医院での定期検診はとても重要になります。
C1 エナメル質内部まで溶けた状態
痛み:❌なし
虫歯菌や、酸がエナメル質内にある状態です。
この段階では、虫歯の穴が開いている人もいれば、穴は開いていない人もいます。COと同様しっかりと歯磨きをすることで、進行を止めることができます。
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COと同様、虫歯の初期段階です。
歯は一度穴が開いてしまうと修復することはありません。なので穴が開く前に定期検診を日頃から受診しておきましょう。
C2 象牙質まで達した状態
痛み:⭕️あり、冷たいものでしみる
この段階までくると、治療が必要になります。
虫歯の浸食の深さによっては、熱いものでも痛みを感じる事もあります。
ただ冷たいものが沁みるなど、痛みを感じだした時にはすでにC2中程度まで進行しいている可能性が高くなります。
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歯髄の1つ手前まで進行している状態になりますので、外部からの刺激が伝わりやすいです。なのでご自身で気付く方も多いです。
ここまでくると、場合によってはインレーが入ったり歯の形が変わってくる可能性がありますので、マウスピース矯正中の方は、治療方針によっては新しく作り替えが必要になることがあります。
C3 歯髄まで達した状態
痛み:⭕️あり、常にズキズキ痛む
虫歯菌が歯髄(歯の神経)まで侵入し、炎症がおきている状態です。
常にズキズキと疼く痛みがあり、痛みで眠れないなど日常生活にも支障が出てきます。しかし、ゆっくり進行した場合などは、稀に痛みを感じないこともあります。
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歯の神経が知らぬ間に死んでしまい細菌が根尖(根の先)まで達していることがあります。その場合、歯槽骨を溶かしてしまっている可能性が高いです。
こうなると、根っこの治療(根管内を消毒し菌を取り除く)が必要になります。
根っこの治療後は、土台をいれ補綴を被せることがほとんどです。(部位による)
この場合も、高確率で歯の形が変わりますのでマウスピース矯正中の方は、虫歯治療後にマウスピースを新しく作り替える必要があります。
C4 歯冠が崩壊し、歯根だけの状態
痛み:⭕️あり、体の免疫力が低下した際に急に腫脹し著しく痛む
歯冠が崩壊していて、根尖病巣がある状態です。(根っこの先に膿が溜まっている状態)
常に歯周病菌が歯槽骨を溶かしているので、放置すると自然に歯が抜けてしまうことがあります。またひどい場合は、首のリンパ節まで痛みがでることもあります。
⭐️
この場合、根っこの治療を行いますが、重症の場合は抜歯の可能性が高くなります。根っこが残せそうな場合は、C3同様に土台を入れて補綴を被せることができます。
抜歯をした場合は、インプラント治療や部位によってはブリッジを入れて補っていきます。
この場合は、矯正治療を行う前に一般歯科医院で虫歯治療をして頂き、処置終了後に矯正治療を開始していきます。
まとめ
以上の5段階に分けられる進行度ですが、C0からC4への進行スピードは人それぞれ違います。矯正治療中に虫歯ができてしまうと、虫歯の進行度合いによっては矯正治療を一時中断する場合もあります。
歯並びが悪いとしっかり歯磨きをしているつもりでも、歯と歯の間や重なっている部分に磨き残しができてしまいます。
そこが虫歯になって治療をしても、綺麗にお薬を詰めれないことがあり2次う蝕の原因にもなります。
これらが矯正治療を行うことによって、歯磨きがしやすくなり虫歯予防にも繋がります。
矯正治療は、見た目の改善だけでなく、口腔内環境を良好に保つ為にもとても重要となるのです。