皆さん、こんにちは

9月に入り、やや過ごしやすくなったような気がしますが、

水分補給はまだまだとても大切です**

 

ただし・・・

取り外し可能な矯正装置を使用されている方、飲み物(お水以外)を飲む前には装置を外して、飲んだ後はなるべくお口をゆすいでから装置をつけましょう!

お茶やスポーツドリンク、ジュースなど、装置を付けたまま飲んだり、お口をゆすがずに装置をつけたりすると、着色や虫歯の原因になります

ちょっと面倒くさいなぁと思われるかもしれませんが、ご自身の歯のため!!

水分補給もかかせませんので、しっかり水分補給はしてください!

 

 

さて、今日は呼吸についてお話をしたいと思います。

 

みなさん、もちろん呼吸は無意識で行っているものですが、ハッと気づいた時、お口が開いていることはありませんか?

このブログを読んでくださっているその瞬間!!

ご自身のお口が開いてはいないでしょうか?

テレビを見ている時、読書やデスクワークをしている時、授業を聞いている時、寝ている時・・・

そんな時、みなさんはお口をポカ〜んと開けてはいませんか?

あれっと思われた方、まずは下記の項目でセルフチェックをしてみてください

 

チェック項目

1 . いつもお口が開いている

2 . お口が乾燥している

3 . 朝起きるとよく喉が乾く

4 . 鼻がよく詰まっている

5 . いびきをよくかく

6 . 口臭が気になる

 

以上にあてはまる方は要注意です!!

お口が常に開いている状態つまり口呼吸はお口に様々な影響を与えてしまいます。

 

 

口呼吸がお口に与える影響

1 .  虫歯

お口の中を潤す唾液には、

①カルシウムやミネラルを歯に補充し修復する(再石灰化作用)

②お口の中を洗い流す(自浄作用)

③お口の中を中性に保つ働きがあり、飲食後の酸性に傾きがちな状態をいち早く中性に戻すことで歯が溶けて虫歯になるのを防ぐ

などの働きがあります

そのため、口呼吸により唾液の量が減ると虫歯になりやすくなります

 

2 . 歯肉炎・歯周炎

歯肉が乾燥すると歯肉が腫れやすくなり、歯肉炎や歯周炎の原因となります

 

3 . 着色

歯の表面が乾燥し、汚れがつきやすくなり着色します

 

4 . 口臭

唾液のもつ自浄作用や抗菌作用が低下するとお口の中の細菌は繁殖しやすくなり、口臭の原因となります

 

5 . 風邪をひきやすい

口が開いていると外のウイルスが空気と一緒に直接喉に届くため、風邪をひきやすくなります。また、唾液に含まれるリゾチームは抗菌作用をもつ酵素であり、細菌感染から生体を守る働きがあるため、口呼吸により乾燥し唾液の量が減ると感染しやすくなります。

 

6 . 歯並び

口呼吸は歯並びが悪くなる大きな原因となります。口呼吸を続けていると、凸凹が出てきたり、出っ歯になったりと不正咬合を生み出す悪循環が起こります。

 

 

 

以上のように、口呼吸はお口に様々な影響を及ぼします

ここでは、さらに口呼吸が歯並びに与える影響についてお話ししていきます

 

 

口呼吸が歯並びに与える影響

1. まずはそもそも口呼吸になってしまう原因として以下のようなことが考えられます

・気道が狭い

・鼻がつまる

・出っ歯や受け口などの不正咬合により口が閉じづらい

扁桃腺が腫れ、アデノイドが大きくなり気道が狭くなったり、アレルギーなどにより鼻詰まりがあったりすると、口呼吸になってしまいます。また、出っ歯や受け口などの不正咬合があっても口が閉じづらく口呼吸になりやすくなります。

 

2. 口呼吸をする

お口をあけていると、舌を本来あるべき位置より下げてしまいます。

 

3. 舌の位置が悪くなる

口呼吸により舌の位置を低くしたり前に出したりしていると、それが舌の癖となります。そのような舌の癖は歯並びに悪い影響を及ぼします。

 

4. 舌の癖によりお口の中のバランスが崩れ不正咬合を生じる

本来、歯並びというのはお口の中と外の力のバランスによって保たれています。

以下の図のように歯並びの内側からは舌の力、外側からは唇や頬の力が均衡を保つことで歯並びは保たれています。よって、舌が低い位置にあり舌の力すなわち内側からの力が弱くなると、外側の力の影響が強くなります。そうすると上顎が狭くなり凸凹になったり出っ歯になったりと、不正咬合を生じてしまいます。

 

 

 

以上のように口呼吸は歯並びに大きな影響を与えてしまいます

口を閉じれば歯並びが綺麗になるというわけではありませんが、歯並びへの影響を少なくすることは可能です!!

口呼吸をしているかなと感じた方はまず、「お口を閉じる習慣を身につける」ことがとても大切です!

 

 

意識をすることでお口を閉じられる方・・・

出っ歯や受け口などの不正咬合がなくお口が閉じづらくない方は、日常生活の中でまずは意識づけが大切です。顔を洗った後、歯磨きの時、お化粧をする時、出かける時など、まずは鏡の前に立った時に注意してお口を閉じることを心がけてみてください。そうすることで、徐々にテレビを見ている時、読書やデスクワークをしている時、授業を聞いている時などにもできるようになってきます。

 

気道が狭い、鼻づまりがある方・・・

扁桃腺が腫れやすい、もしくはアレルギーなどにより慢性的に鼻づまりがある方は、まずはかかりつけの病院に行くことをお勧めします。鼻づまりがあればお口を閉じたくても日常的に閉じることはできません。ですので、まずは病院でご相談されてください。

 

出っ歯や受け口などの不正咬合でお口が閉じづらい方・・・

不正咬合によりお口が閉じづらい方は矯正専門のクリニックでご相談することをお勧めします。出っ歯や受け口などの不正咬合があるとお口を閉じる際に顎の部分にグッと力を入れてお口を閉じることになってしまい、なかなか自然に力を入れずにお口を閉じることが難しくなってきます。そのような方は矯正治療で不正咬合を改善すると楽にお口を閉じることができるようになり、自然と鼻呼吸も身についてきます。

 

 

どんな方も口呼吸から鼻呼吸へ変えていくことはなかなか時間がかかることですが、毎日の意識づけや習慣がとても大切です**

口呼吸や歯並びのことで気になる方はお気軽にご相談ください