体調不良時の矯正治療について
みなさま こんにちは
コロナウイルスの第7波の感染者数も日々増え、まだまだ油断できない日々が続きますね。
矯正治療の途中で病気や怪我をしてしまった場合、治療はどうしたらいいですか?とご質問がありましたので、本日はこちらについてお話しします。
矯正治療はなぜ定期的な通院が必要なの?
ではまず、矯正治療はなぜ定期的に通院が必要なのかをご説明します。
ワイヤー矯正の場合
矯正治療で歯を動かす量は、1ヶ月に1mm程度と言われております。
ワイヤー矯正の患者様は、1ヶ月に1回来院しこちらでワイヤーの調整を行わないと、歯は動いていきません。
また、1ヶ月に1回来院することで、装置の不具合を見つけ調整を行なったり、歯の動きを見て治療計画を微調整することができます。
マウスピース矯正の場合
マウスピース矯正の患者様の来院間隔は1.5ヶ月〜3ヶ月に1回と、少し間隔が空きますが、その間ご自身でマウスピースを交換し、矯正治療を進めていくことが必要になります。
来院しなくても、もらったマウスピースを交換しておけば治療は進むと考えられがちですが、定期的な来院をし、マウスピースと歯の動き方に大きなズレはないか、ゴム掛けの必要性の判断やIPRの追加などを行い、治療計画の調整を行います。
定期的な来院で治療計画の調整をすることで、治療期間をきちんと適正期間で終えることができるようになります。
矯正治療をお休みすることは可能なのでしょうか?
もし、矯正治療の途中で病気や怪我をして入院などをしないといけなくなった場合、もちろん矯正治療をお休みしていただくことは可能です。
その場合には、まず当院へお電話をして頂き、しばらく来院が難しい旨お伝えください。
装置を使用できるか、できないかでも対処法は変わって参ります。
■来院できない時の対処法(ワイヤー矯正の場合)
ワイヤー矯正の患者様は来院ができない場合には、治療を進めることはできません。
しかしながら、ゴム掛けの指示をしている場合には継続をするのか、お休みをするのかなどを確認します。
また、装置が外れている場合にはワックスでの対応をお願いしたり、その他のトラブルに関してもお伝えできることもございます。
■来院できない時の対処法(マウスピース矯正の場合)
マウスピース矯正の患者様は、ご来院が難しくてもマウスピースが残っている場合にはマウスピースの交換をして、治療を進めていくことが可能です。
しかし、次回のご来院まで期間があく場合、マウスピースの耐久性の問題があるため、交換日数を伸ばして頂くようお願いしております。
お手元の最後のマウスピースを使用している場合には、使用時間を調整して頂いたり、と対処法は様々です。
現在使用しているものを紛失や破損してしまい装着できない場合、後戻りをしてしまうため、治療期間中は必ず一個前のマウスピースは保管して頂くようお願いします。
来院できない場合のデメリット
ご来院ができない場合、もちろんデメリットもございます。
①治療期間が伸びる原因となります
適切な処置ができず、治療が進まないため、治療期間が予定より長くなる原因となります。
②装置が壊れたり、外れることがございます
長期間装置がそのままになるため、装置が壊れたり、外れたりします。
装置の状況によっては後戻りすることがございます。
③虫歯の原因となることがございます
ワイヤー矯正の方は特に、長期間装置がそのままになるため歯磨きがなかなか上手にできず、虫歯の原因となります。
定期的に来院頂き、クリーニングをすることで虫歯を予防することができます。
矯正治療は2年前後通院が必要になります。
そのため、患者様の生活スタイルが変わったり、しばらく来院できない期間があったりすることは、誰にでも起こり得ることです。
なにか生活の変化や来院できない理由がありましたら、その都度クリニックへご相談ください。
その都度ご相談頂くことで、適切な対処法をお伝えし、なるべくタイムロスの少ないようにすることができます。
体調不良だけでなく、転勤・転居や妊娠、ご出産なども同様に対応いたしますので、なにかございましたらお気軽にご相談くださいませ。
転居の可能性がある方はこちらをご覧ください。
福岡天神矯正歯科