矯正治療後に使用するリテーナーとは
みなさんこんにちは。
今回は保定期間に使用をする、リテーナーの重要性についてお話ししていきます。
保定とは
まずは保定とは何かについてご説明いたします!
矯正治療後は、歯につけていた装置を全て外します。
装置を外した後の、何も付いていない歯は元の歯並びの位置に後戻りをしようとします。
その後戻りを防ぐ為に、整った歯並びを定着させる期間のことを保定といいます。
《なぜ後戻りするの?》
矯正装置をつけて歯に一定の力を加え続けると、歯の周りの骨(歯槽骨)が溶けはじめ、その溶けてできた隙間に新しい骨ができることで歯が動きます。
そのため、矯正治療が終わって装置を外した直後の歯は、歯の周りの骨が安定していないので、とても動きやすくなっています。
(詳しい内容は、過去のブログでもご説明していますのでよろしければ歯が動くメカニズムをご覧ください)
この状態で保定も行わずに過ごしていると、後戻りをしてしまいます。
また、舌で歯を押す癖や爪を噛む癖、頬杖などの悪習慣があると綺麗に整えた歯でも、矯正装置を外した後に歯並びが悪くなってしまうことがあります。
このような悪習慣は矯正期間中に改善する必要があります。
保定装置
後戻りをしないために使用するのが、保定装置=リテーナーになります。
当院の矯正装置はマウスピースかワイヤーになっております。
どちらの装置でも、矯正治療後はリテーナーの使用が必要になります!
《なんでリテーナーって必要なの?》
先に書きましたが、歯の周りの骨が溶けてできた隙間に新しい骨ができることで歯が動きます。
歯が動いた後、『ここが新しい歯の位置ですよ!』と記憶させ、新しい環境に慣れるためには時間がかかります⏳
整った歯の位置に馴染ませ、定着させるためには維持・固定をしなければならないので、リテーナーの使用が大切になってくるのです!
保定装置の種類と使用期間
マウスピース治療でもワイヤー治療でも、当院では管理期間を2年間設けております(管理期間後でもご希望に応じてメンテナンスを行なっております!)
*マウスピース治療の方のリテーナー
マウスピースで治療した方のリテーナーは、取り外しができる透明のマウスピースタイプのリテーナーになります。
・管理期間1年目は、1日16~20時間使用し、1ヶ月に1枚の交換が目安です。
・管理期間2年目は、就寝時(約8時間)使用し、2ヶ月に1枚の交換が目安です。
(リテーナーをお渡しする時に、交換用のリテーナーも含めて全て患者様にお渡ししております)
*ワイヤー治療の方のリテーナー
ワイヤーで治療した方のリテーナーは、当院では取り外しができるタイプのリテーナーになります。
このような装置がワイヤー治療の方のリテーナーになります。
上顎につけるリテーナーの装置は、前歯部分のワイヤーが透明にできているので目立ちにくくなっております。
裏側のプラスチックのお色味は、目立ちにくいカラーからグリーンやブルーなどもございます。お好きなカラーを選んで頂いております。
・管理期間1年目は、お食事と歯磨きの時以外は使用しましょう。
・管理期間2年目は、就寝時(約8時間)使用しましょう。
《リテーナーの管理方法》
どちらのリテーナーも毎日使用していただくので、つけ置きの洗浄剤を使って綺麗に保つようにお願いいたします。
当院でもつけ置きの洗浄剤(リテーナーシャイン)のご用意がございますので、ご購入をご希望の際にはスタッフにお声がけください✨
《保定期間中の来院について》
保定期間になりますと、半年〜1年の定期検診になります。
来院頻度は減りますが、保定期間中にご自身でしっかりと使用していただくことが、とても大切になってきます!
保定装置はいつまで?
「リテーナーはいつまで使うんですか?」とご質問をいただくことがございます。
先ほどご説明させていただいた内容では、保定の管理期間は(2年間)とお伝えしました。
しかし実際には、終わりはありません。
歯は常に少しずつ動いているため、綺麗な歯並びを長く維持したいと思われる方はリテーナーを長期間使用することをおすすめ致します!
矯正期間は患者様によって異なりますが、せっかく治療が終わったのに、まだ装置をつけなくてはならないの?と思う方もいらっしゃると思います。
ですが、保定期間は綺麗に整った歯並びをこれから先も維持していくためにもとても重要な期間です。
綺麗になった歯並びが後戻りしないようにリテーナーをしっかりと使用しましょう!
少しでも不安なことや疑問に感じることはいつでもご相談ください☺️