みなさま こんにちは

矯正治療の中で外科的矯正治療というものがあることを皆様ご存知でしょうか?

当院では行っておりませんが、今回は外科的矯正治療についてご説明していきます。

外科的矯正治療とは?

外科的矯正治療とは、骨格のずれなどによって矯正治療のみでは改善ができない場合に行う治療方法です。

矯正治療と顎の骨の手術を組み合わせて、噛み合わせを改善します。

矯正治療単独では、骨格のずれや顎のゆがみなどを治すことはできません。

そのため、骨格や顎のずれを気にされている患者様は外科的矯正治療を受けることもできます。

しかし、すべての患者様が対象になるわけではございません。

顎変形症と診断された患者様が対象となります。

顎変形症の症状

・下顎が大きく前に出ている(下顎前突)

・下顎が小さく後ろに下がっている(下顎後退・上顎前突)

・上顎が小さく後ろに下がっている(上顎後退)

・顎が左右にずれている、曲がっている(顔面非対称)

・上下の前歯が噛み合わず奥歯しか噛み合っていない(開咬)

上記の症状でも軽度のものであれば、矯正治療単独で改善することができます。

当院では矯正治療単独のみの治療を行っております。

矯正治療との違い

矯正治療では、ワイヤーやマウスピースを用いて不正咬合を改善します。

治療の期間は約2年〜2年半、費用は自費診療となるためクリニックによって異なりますが約80万円〜100万円前後が相場です。



外科的矯正治療を行う場合には、まずワイヤーを使用し術前矯正を行います。

その後、顎の手術を行い、術後は正しい噛み合わせが取れるように術後矯正が必要となります。

治療の期間は術前矯正が1〜2年、手術・入院の期間が10日間前後、術後矯正が半年〜1年程度となります。

また、顎変形症と診断された外科的矯正治療は保険適用となります。

外科的矯正治療のメリット

・骨格を含めた根本的な改善ができる

矯正治療では骨格を変えることはできないため、骨格に問題がある場合矯正治療単独では見た目の変化はありません。

外科的矯正治療をすることによって、受け口や顔面非対称の方は骨格が変わり見た目が変わると長年のコンプレックスを解消される方もいらっしゃいます。


・保険適用となるため費用が矯正治療より抑えられることがある

外科的矯正治療は保険適用となるため、治療自体は費用が抑えられます。

しかし、入院が必要なためその場合の自費でのお支払い分によって変動することも考えられます。

総合的に考えると矯正治療単独の費用と変わらない場合も中にはございます。

外科的矯正治療のデメリット

・全身麻酔にて手術を行うため手術のリスクが伴う

・通院、入院が必要なため仕事や学校を休む必要がある

術前・術後の矯正治療は入院の必要はございませんが、長期的な通院が必要です。

手術は一般的に約10日前後入院が必要なため、その期間は仕事や学校はお休みする必要があります。


・外科的矯正治療は限られた歯科医院でのみの対応となる

外科的矯正治療は更生医療指定機関の認定を受けた歯科医院でのみ受けることができます。

カウンセリングの際に手術希望でご紹介のご希望があればご紹介状をお渡しいたします。


当院では、他院で手術を勧められたが必ず手術をしないと治らないのか?できる限り手術は避けたい、などご相談にこられる方も多くいらっしゃいます。

手術適応だとしても、長期間のお休みを取るのが難しく、可能な範囲内であれば矯正治療単独で治療される患者様もいらっしゃいます。

気になる方は一度ご相談ください。


また、骨格からの変化をご希望の患者様は当院での治療は難しくなっております。

矯正治療単独でも、外科的矯正治療でもそれぞれメリットデメリットがございます。

それぞれのメリットデメリットを考えた上で治療方針やクリニック選びのご参考にしていただければ幸いです。



当院では手術を避けたいなど可能な限り患者様のご希望に応じて、診断時に患者様の治療方針をお話ししております。

まずは初診相談からとなりますので、ご不安なことなどございましたらご相談くださいませ。

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福岡天神矯正歯科