妊娠中について

こんにちは！福岡天神矯正歯科の歯科衛生士です！

妊娠をすると歯茎が腫れ血が出たり、歯自体が痛んだりと、お口の中のトラブルが起きやすい方が多くなってきます。それを不安に思う方もいらっしゃると思います。

当院へ通院中の患者様にも治療途中に妊娠された方もいらっしゃいますし、産前産後を矯正と共に過ごして矯正を終えられた方も沢山いらっしゃいます！

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⚫︎ 妊娠中のお口の中のトラブル ⚫︎

そもそも、妊娠中は何故お口の中のトラブルが起こるのでしょう？
それは… → 『女性ホルモンのバランスが乱れて起こる！』

妊娠中は女性ホルモンのバランスが崩れて口腔内が過敏になっているのでトラブルが起きやすい時期です。

＜妊娠中の口腔内のトラブル＞
主に4つあります！

①歯茎が腫れ出血する、歯周病になる

→悪阻期間は特に個人差はありますが歯ブラシをお口の中に入れただけでも気持ち悪くなる方もいると思います。歯磨きが十分にできず、歯茎が腫れ上がり妊娠性歯肉炎（妊娠中に歯茎が腫れ出血する病気）になる事も(T-T)
逆に歯磨きをしっかりされている方でも妊娠中は女性ホルモンの影響で、歯周病菌が増えやすく、通常よりも早く歯周病が進行する可能性があります。

②唾液が粘っこく感じる、口の中が乾く

→妊娠中は口が乾いたり、唾液の質が変わったりします。また人によっては悪阻の影響で嘔吐してしまったりなど口腔内が酸性に傾きやすくなってきます。酸性に傾くと、歯が弱くなり虫歯のリスクが高まります。また、唾液には自浄作用という効果があり、お口の中の歯垢（汚れ）などを洗い流してくれる効果があります。唾液がでず、口腔内が乾燥していると汚れが蓄積されたままで虫歯や口臭の原因になっていきます。

③虫歯になりやすい

→唾液の量が減り口の中が乾燥していたり、食べ悪阻などで食欲が増え間食の頻度も上がると、虫歯のリスクが高まります。妊娠中の虫歯は母体だけでなく胎児にも影響を与えることがあるので歯周病と同様に注意が必要です。

④口内炎、妊娠性エプーリス

→妊娠中は免疫力の低下やストレスなどにより、口内炎ができやすくなります。

『妊娠性エプーリス』といって妊娠初期から中期に出現する良性の腫れものができる場合もあります。

これに関しては産後に自然と消滅していきますが、口内炎のようなものなので痛みや出血があったりします。

悪阻で歯磨きができない！！！

妊娠中は虫歯や歯周病のリスクが高まるので、日々のケアが大切になっていきます。ただ悪阻でどうしても歯磨きの時間取れない方も多いと思います。

対策として3つあります。

無理せずにできるタイミングで

比較的、気分のいい日や悪阻が酷くない日を見計らってできる時に歯磨きを行いましょう！

うがいをこまめに行う

うがいをすることでお口の中の汚れを洗い流し虫歯になるリスクを抑えましょう！

ヘッドの小さい歯ブラシを使用する

歯ブラシの毛のついた磨く部分をヘッドと言います。

左の水色の歯ブラシのようにヘッドの大きい歯ブラシは広範囲で一気に磨く事はできますが、汚れを取り残しがちになります。また奥歯を磨くために奥に歯ブラシを入れると気持ち悪く嘔吐反射を起こす方もいます。悪阻がある間は特にですが、右のピンクの歯ブラシのようにヘッドの小さめの歯ブラシで1本1本磨くことをお勧めしています。

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妊娠中は定期的に歯科検診を受けましょう！

虫歯菌や歯周病菌が体内に侵入すると早産や低体重児出産の原因になる可能性があるため、妊娠中の歯科検診はとても重要です。

妊娠中の検診でよく頂く質問を以下にまとめてみました(^ ^)

歯科検診では何をするの？

歯科検診では…虫歯や歯周病の有無だけでなく、クリーニングも行います！

また、正しい歯磨きの方法について指導も受ける事ができます。妊娠中や産後に口腔内に起こるトラブルの相談もできるので、積極的に受診することが大切です。

また、地域によっては妊婦歯科検診を無料で受けることのできる地域もあります！
（虫歯の有無や歯周病チェック）※クリーニングは別途費用がかかる事があります。

妊娠中に治療はできるの？

悪阻が落ち着き安定期に入ると、歯科治療を進めていくことができます。もちろん無理に進める必要はなく体調を考えて歯科医師と相談をしながら進めていきます！

矯正の治療計画の中に抜歯という選択肢がある方も、安定期に入ってから抜歯される方が多いです。同じようにかかりつけの歯科医院の方で相談されてみてくださいね☺︎

また、妊娠中はレントゲン撮影や麻酔、投薬の時期など考えて行っていくのでこの部分も、しっかり歯科医師の話を聞いておく事が必要です。