叢生および鋏状咬合を伴う過蓋咬合に対する非抜歯矯正治療
【性別】女性
【年齢】20代
【治療方法】非抜歯矯正治療
【治療期間】18ヶ月
【症例解説】
下の歯並びが気になり、噛みにくさもあるのでかみ合わせを良くしたいとのことで矯正治療を希望されました。
精密検査の結果、以下の問題点が挙げられました。
過盖咬合(ディープバイト)
右側第2大臼歯鋏状咬合(上下の歯がすれ違いかみ合っていない状態)
上下顎歯列弓狭窄(上下の歯列が狭くなっている状態)
下顎歯列重度叢生(ガタガタ)
上下顎歯列正中のずれ(上下前歯の正中がずれている状態)
- 治療開始の時には大学生で就職活動前でした。患者様は航空関係の仕事への就職を希望されており、それまでに歯並びを目立たない矯正装置できれいに治したいということでインビザラインによるマウスピース矯正を希望されました。
- レントゲンによるセファロ分析等の精密検査の結果、右側第2大臼歯が鋏状咬合(すれちがい咬合)になっておりかみ合っていない。また、上下顎歯列弓が狭窄しており下顎の歯列に重度の叢生(ガタガタ)が認められました。そして、下顎前歯の歯軸が舌側(内側)に傾斜していることにより、過盖咬合(ディープバイト)が認められました。
- そこで今回は、上下顎前歯の叢生量(ガタガタの度合い)と前歯の歯軸傾斜、歯列の拡大量を考慮し、上下顎歯列の側方拡大とIPR(歯を0.5mm以内削ってスペースを作る処置)によってスペースを作る非抜歯矯正治療を選択しました。口元を考慮し下顎前歯の位置は現状より少し唇側(外側)へ傾斜させることで、バイトオープン(ディープバイトの改善)を行い、両側の大臼歯関係(奥歯の位置関係)は現状を維持しました。
お仕事や部活動の関係で矯正治療を制限される患者様は比較的多くいらっしゃいます。
今回の患者様のように航空関係や芸能関係の方、吹奏楽で楽器を演奏される方などです。
しかし、インビザラインによるマウスピース矯正ならこのような場合でも対応することができます。
お仕事や部活動の関係で矯正治療を諦めている方は一度ご相談ください。
環境に応じたマウスピース矯正による治療プランのご提案が可能です。
*当院では矯正治療を行う全ての患者様に対して矯正精密検査を行い治療方針を決定致します。そのため治療計画、治療結果及び治療期間については患者様や歯並びの状況により異なります。矯正治療のリスクや副作用について詳しくはこちら
福岡天神矯正歯科