【性別】女性

【年齢】20代

【治療方法】非抜歯矯正治療

【治療期間】22ヶ月

 

【症例解説】


出っ歯と下の前歯のでこぼこが気になり、口が少し閉じにくいということで矯正治療を希望されました。

 

精密検査の結果、以下の問題点が挙げられました。

 

骨格性上顎前突(上アゴが前方に位置している状態)

上下顎前歯唇側傾斜(上下の前歯が前方に傾斜している状態)

上下顎前歯叢生(上下の前歯がガタガタになっている)

上下顎狭窄歯列弓(上下の歯のアーチが狭くなっている状態)

上顎右側大臼歯 Class II(左上の奥歯が前方に位置している状態)

口唇閉鎖不全(口が閉じにくい)

上下顎歯列正中線のズレ

 

 

上下前歯の前突感(出っ歯)および下顎前歯部の叢生(ガタガタ)が患者様の主訴であり、上下顎歯列弓が狭くなっていました。また、左右の奥歯のかみ合わせが前後的にずれているため上下前歯の正中がズレていました。
レントゲンによるセファロ分析等の精密検査の結果、上下前歯の歯軸がやや唇側(外側)に傾斜していることにより、口元が若干出ていることがわかりました。
また、上顎右側の大臼歯(奥歯)が前方に位置していることがわかりました。
そこで、上下顎前歯の叢生量(ガタガタの度合い)と前歯の歯軸傾斜、歯列の拡大量を考慮し、上顎右側大臼歯の後方移動と上下顎歯列の側方拡大、IPR(歯を0.5mm以内削ってスペースを作る処置)によってスペースを作ることができると判断し、非抜歯矯正治療を選択しました。
治療の際にはマウスピース型矯正装置(インビザライン)に顎間エラスティックを併用しました。
また、口元を考慮し前歯の位置は現状より少し後方へ傾斜させることで、口元の改善を行いました。右側の大臼歯の位置(奥歯の位置)を後方に移動させることで上下歯列の正中を一致させました。

 

 

このように精密検査にて問題点をしっかり分析し、適切な治療計画を立てる事で綺麗な歯並びだけでなく、審美的にも大きく改善することができます。

当院の精密検査時に行うレントゲン分析ソフトでは、治療前後の口元の変化の横顔写真をコンピューターシミュレーションでお見せすることが可能です。

自分が治療後にどのような口元になるのか?口元の前突が気になっている方は一度ご相談ください。

 

 

*当院では矯正治療を行う全ての患者様に対して矯正精密検査を行い治療方針を決定致します。そのため治療計画、治療結果及び治療期間については患者様や歯並びの状況により異なります。矯正治療のリスクや副作用について詳しくはこちら

 

福岡天神矯正歯科