インビザラインの再作製とは?
みなさま こんにちは
インビザラインの治療中に再作製を行うことを聞いた事はございますか?
再作製を行うことを、リファインメントと呼びます。リファインメント とは英語で「改良・改善」といった意味でございます。
本日は、再作製(リファインメント)について詳しくご説明致します。
なぜ再作製が必要なの?
*シミュレーションの調整
矯正治療が進み、シミュレーションから作製したマウスピースと実際の歯の動きが異なる際に、歯並びを修正するために行います。あくまで、マウスピースを作製するためのシミュレーションなので、人間の歯がコンピューターの予測通りに必ずしも動くとは限りません。歯の動き易や使い方によっても異なります。
*奥歯の噛み合わせの調整
マウスピースの交換が進むと、ガタガタがなくなったり見た目の歯並びは整ったとしても、実際は奥歯の噛み合わせが合っていないといったことがございます。そのような場合には、奥歯の噛み合わせを整えるためにも再作製を行います。
中には、マウスピースの再作製が必要ない方もいらっしゃいますが、ほとんどの方が2回〜3回程度作り直しを行います。再作製するマウスピースまでを含めて、矯正治療の期間としてお伝えしております。
また、再作製の際には、患者様の気になるところを具体的にお伝え頂く事で、より患者様のご希望を反映できるタイミングでもあります。
矯正治療が進むにつれて、気になるところなどがあれば、ぜひお話ください。
また当院では、再作製の費用も矯正治療費に含まれておりますので、別途追加金などはございません。
再作製のタイミング
基本的には、一度作製したマウスピースを使い切り、細かなズレなどの確認を行い、再作製を行います。
また、使っていないマウスピースが残っている状態でも、ズレが大きい場合や、このままマウスピースを使用し続けても実際の歯の動きがシミュレーション通りには動かないと考えられた場合には、マウスピースの作り直しを行います。
再作製の流れ
①再作製の判断
上記のように再作製が必要と判断される際に行います。
②アタッチメントを外す
歯面についているアタッチメントやボタンを外します。
③口腔内写真を撮影
再度治療計画をたてるため、現状の歯並びを撮影します。
④iTeroにてスキャン
iTero(光化学スキャナー)を使用し、型取りを行います。
マウスピースが届くまでの期間は?
型取り後、約1ヶ月で再作製したマウスピースが届きます。
それまでの期間は、型取りをする直前まで使用していたマウスピースを使用していただきます。最後のマウスピースは1ヶ月以上使うことになるため、大切に使用するようお伝えをしております。
マウスピースを待っている間も変わらず1日20時間の使用となります。マウスピースが残っている場合は、交換を行わないでください。
この期間はどうしても気が緩みがちになります。
しかし、まだまだ矯正治療は続きます!!
再作製したマウスピースが届いたら、アタッチメントをつけるところから再スタートです。マウスピースが届いたらまた気持ちを切り替えて頑張っていく事が必要です。
マウスピースが壊れてしまったら…
マウスピースを1ヶ月以上使用するため、破損してしまったり紛失してしまう方もいらっしゃいます。その場合には、ひとつ前のマウスピースを使用して頂くのですが、中には全て捨ててしまったという方も…!
マウスピースが届くまでの期間、なにもつけていないともちろん後戻りの原因となってしまいます。
再作製のために行った型取りのデータと実際の歯並びが変わってしまい、せっかく届いたマウスピースがフィットしないという恐れもあります。
そうならないためにも、日頃からマウスピースを交換した際には2〜3個前までのマウスピースを保管すること習慣にして頂くようお願い致します。
再作製をして変更になること
・マウスピースの枚数
・アタッチメントの数や形
・IPR(歯と歯の間に隙間を作る処置)の追加
・ゴム掛けの追加や除去
マウスピースの枚数は、最初の枚数よりも減るか、ほぼ変わらない枚数になることがほとんどです。その他、必要な処置に関しては、その都度ご説明を致しますので、ご安心ください。
せっかくマウスピースを使い切ったのに…とがっかりされる方もいらっしゃるかと思いますが、綺麗な歯並びが出来上がるまでに、再作製を行い修正をすることで、より美しく、正しい噛み合わせへと改善していく重要な工程になります。
再作製を繰り返し、乗り越えていくことで、理想の歯並びになれる!と治療後をイメージして、頑張りましょう!!!
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福岡天神矯正歯科