こんにちは。本日は日常的に着用が必須になったマスクと歯並びの関係についてお話していきます。

一見するとあまり関係がないように感じると思いますが、意外と実は関係があるんです。

まず1つ目は、暑さや息苦しさから無意識の内に『口呼吸』になること。

2つ目は、マスクでお顔の隠れる部分が多くなり人目をあまり気にする事がなくなる為、表情を作る機会が減り、『お口周りの筋力が低下』する事です。


1、口呼吸

お口がぽかんと開いた状態になることで、舌が画像の様に正しい位置ではなく下へ行く『低位舌』になります。歯並びは、内側からの舌の圧力と外側からの唇や頬の筋肉の圧力により均衡が取れる位置へ自然に並ぶようになっています。その為舌の位置が正常でない場合、本来上顎にある舌が離れると唇からの圧と頬からの圧のみになり歯列が内側に押され狭くなりガタつきを引き起こしていきます。その他にも上下の歯の間へいくと、歯を噛み合わせた時に上下の前歯の間に隙間が空いて食べ物が噛み切れないといった開咬と呼ばれる歯並びになったり、お口が常に空いた状態が影響し唇を閉じる力が弱くなる事で前歯が前にでてくる出っ歯になっていきます。

さらに口呼吸の場合は、ウイルスや細菌、ホコリを直接体内に取り込んでしまう為、風邪やインフルエンザ等にかかりやすくなります。その他にも口腔内の乾燥による虫歯菌・歯周病菌の増殖、歯垢や着色が着きやすくなる、といった事などへも繋がります。


2、お口周りの筋力低下

お口の周りには『口輪筋』と呼ばれる筋肉があり、この筋肉はたくさんの表情筋と放射線状に繋がっています。この筋肉は唇を閉じたり、すぼめたりする時に使用しますが、普段意識して動かす事が少ない場所でもあります。この口輪筋が弱くなると、周囲で一緒に繋がっている表情筋も弱くなり弛むことによって、目や頬が垂れ下がったり、先でお話ししたお口が開く口呼吸の原因にも繋がってく為、歯並びへも関係していきます。


今はまだマスクをする事でウイルスからの感染や拡大防止になる為、外して生活を送る事が難しい状況ですが、口呼吸や表情筋は意識をすれば治っていくこともあります。

まず口呼吸を鼻呼吸へ変えようとするには口を閉じ舌が上顎にくっつく必要があります。この時上唇や舌の力が弱いとお口が開き口呼吸になるのでいつも口を閉じることを意識して舌も正しい位置へいくよう心がけましょう。

表情筋は、マスクの下では常に口角を上げたり、表情筋トレーニングを日頃から取り入れたりすることをおススメします。

当院でも口元が隠れている今だからこそ矯正を始めようと相談に来られる方が多くいらっしゃいます。

初診無料相談カウンセリングは随時行っておりますのでこの機会にぜひご検討ください。

無料カウンセリングの予約はこちらから