叢生と口元の前突を伴う上下顎前突に対する抜歯矯正治療
【性別】男性
【年齢】30代
【治療方法】抜歯矯正治療
【治療期間】30ヶ月
【症例解説】
上下前歯のガタガタと口もとが出ているのが気になるとのことで矯正治療を希望されました。
精密検査の結果、以下の問題点が挙げられました。
上下顎前歯唇側傾斜(上下の前歯が前方に傾斜している状態)
上下顎前歯叢生(上下の前歯がガタガタになっている)
上下顎狭窄歯列弓(上下の歯のアーチが狭くなっている状態)
上下顎左側第2大臼歯シザースバイト(左側の奥歯がすれ違って噛んでいない状態)
上下顎 Tooth material 過大(上下の歯が大きい)
口唇閉鎖不全(口が閉じにくい)
上下顎歯列正中線のズレ
- 上下の前歯の叢生および口元の前突が患者様の一番の主訴であり、上下顎歯列弓がV字状に狭窄している歯並びでした。
- レントゲンによるセファロ分析等の精密検査の結果、上下顎前歯は唇側への傾斜が強く、歯の幅径も大きいことが判明しました。
- そこで上下顎小臼歯を4本抜歯し、上下顎前歯の叢生の改善と後方移動により口元の前突および前歯部叢生の改善を計画しました。
- また、歯列の拡大とIPR(ディスキング)を併用することでより多くのスペースを獲得し、できるだけ前歯を後方移動させることにしました。
- 抜歯部位は詰め物による補綴部位を考慮し、上下顎両側第2小臼歯を選択しました。そのため、抜歯したスペースに大臼歯が前方へ移動しやすくなるため、上下顎に4本の矯正用インプラントアンカーを植立し、抜歯スペースを上下顎前歯の後方移動に最大限利用できるようにしました。
矯正用インプラントアンカーを併用することにより、ガタガタの歯並びや狭窄した歯列だけでなく、奥歯が前方に引っ張られず前歯を多く後方に下げることができます。そして、前歯の傾斜を正常にすることで口元の前突感も同時に解消します。
このように精密検査にて問題点をしっかり分析し、適切な治療計画を立てる事で綺麗な歯並びだけでなく、審美的にも大きく改善することができます。
当院の精密検査時に行うレントゲン分析ソフトでは、治療前後の口元の変化の横顔写真をコンピューターシミュレーションでお見せすることが可能です。
自分が治療後にどのような口元になるのか?口元の前突が気になっている方は一度ご相談ください。
*当院では矯正治療を行う全ての患者様に対して矯正精密検査を行い治療方針を決定致します。そのため治療計画、治療結果及び治療期間については患者様や歯並びの状況により異なります。矯正治療のリスクや副作用について詳しくはこちら
福岡天神矯正歯科