第三弾!デンタルフロスの使い方について
みなさま、こんにちは。
前回に引き続き、今回は最後の 「デンタルフロスの使用方法」 について
解説していきたいと思います。
過去の記事はこちらから!
虫歯のほとんどは、歯と歯の間から発生します。
さすがに歯ブラシだけでは歯と歯の間には行き届きません。
また歯と歯が重なっていたり、歯並びにがたつきのある場所には特に届きません。
こういったブラッシングでは届かない所にフロスを使用していきます。
デンタルフロスは矯正治療中の方も、そうじゃない方も日頃からの使用をお勧めします。
なぜなら、デンタルフロスを使用することは歯においてたくさんのメリットがあるからです。
例えば、
⭐️全体の清掃率があがります。
実は、歯ブラシだけだと全体の約6割程度しか汚れがとれていません。
しかし、フロスを併用することで全体の約8割まで清掃率があがるといわれています。
⭐️虫歯の早期発見につながります。
フロスを通していて、歯のざらつきや、フロスに引っかかりがあると虫歯になっている可能性があります。
⭐️口臭の予防になります。
もし、使用済みのフロスから悪臭がする場合、口臭の原因になっている場合があります。
⭐️歯肉炎や歯周病の予防にもつながります。
フロスを使用していて出血があった場合は、汚れが溜まり歯茎が腫れて炎症をおこしている証拠です。
歯茎が炎症を起こしている=歯肉炎or歯周病につながります。歯周病は、虫歯よりも歯を失う原因です。
なので進行する前にしっかり予防していきましょう。
デンタルフロスには、大きく分けて2つの種類があります。
糸が巻かれたロール状タイプと、持ち手がついたホルダータイプです。
ホルダータイプ
ホルダータイプは、
・デンタルフロスを初めて使用する方
・ロール状のタイプが苦手な方
・ワイヤーでの矯正治療中でない方
に適しています。
ただ、このホルダータイプは歯間部が狭い方が使用すると、フロスが抜けなくなってしまうことがあります。
その場合は糸の部分をカットしてゆっくり引き抜いてください。
ロール状タイプ
ロール状タイプは、あらかじめ必要な長さをカットして使用します。
主に、
・矯正治療中(特にワイヤーでの矯正治療中)の方
・歯間部(歯と歯の間)が狭い方
に適しています。
ただ、このロール状タイプは上手く操作できるまでに少し時間がかかります。
ロール状タイプの使い方
①糸をだいたい肘までの長さでカットします。
(一回で約40cm使用します。)
②カットしたフロスを、片方の中指or人差し指(操作がしやすい方)に2〜3回巻きつけます。
③もう片方の中指に、残りのフロスを全て巻きつけます。
巻きつけた指同士の間隔が、約10~15cmになるようにしてください。
(女性は10cm程度がオススメです。)
④親指と人差し指でフロスをつまんでピンと張った状態で使います。
親指同士1~2cmの間隔をあけてください。
ここまでしてやっと歯に使用していことができます。
フロスは、使用する場所によって持ち方が変わってきます。
✅上の前歯
フロスを親指と人差し指で上向きに固定します。
✅上の奥歯
両手の人差し指でフロスを上向きに支え固定します。
✅下の前歯・奥歯
両手の人差し指で下向きに押さえます。
入れる時はフロスをピンと張って、力任せにいれずゆっくり入れましょう!
フロスの動かし方
フロスは、前後に動かせばいいわけじゃありません。
前後に動かすだけでは汚れは全然取れていません。
フロスは下の図のように歯に引っ掛けるようにして、側面をこするようにして数回上下に動かします。
この時できれば歯肉溝までしっかりフロスを入れてください。
歯肉溝の中には歯肉炎や歯周病の原因となる菌がたくさんいるので、予防の為にそれらも一緒に絡めとりましょう。
もう片方も同じように清掃していきます。
清掃が終わったら、ゆっくりとフロスを引き上げましょう。
抜けない場合は、力任せに引っ張らず片方の指からフロスを外し、手前に引き抜きましょう!
次の歯を清掃する際は、使用した部位を片方の指に巻きつけながら少しずらして、新しい部位を使用するようにしましょう。
一度使用した部分は細菌を含んだ汚れがたくさんついている為、使用しないようにしましょう。
ワイヤーによる矯正治療中の方
ワイヤーによる矯正治療中の方は、フロスを普通に入れてもワイヤーで引っかかってしまい最後まで到達しないので
下の写真のように、一箇所ずつワイヤーの下を通してからお掃除していきましょう。
使用中に、フロスの先が毛羽立ってワイヤーの下に通しづらいという方は、
「スーパーフロス」をオススメいたします。
スーパーフロスは、中間部が綿のようにふわふわしている為、汚れが絡みやすくなっています。
また、フロスの先端(水色の部分)が硬くなっている為ワイヤーの下に通しやすくなっています。
矯正中は特に歯が動いている為、歯と歯の間に隙間ができて物がつまりやすくなります。
物がつまったままだと歯を動かす妨げになってしまいます。
また装置をつけているので、普通の方よりお掃除が難しく歯ブラシだけでは行き届きません。虫歯にもなりやすいです。
なので時間はかかりますがフロスはしっかり通し口腔内は清潔に保ちましょう♩
初めはやりにくいかもしれませんが毎日使うことで必ず慣れてきます。
どんな些細なことでも分からないことがありましたら、いつでもお尋ねください☺️
正しい使い方を習得していきましょう♪