上下顎前歯部叢生を併う過蓋咬合に対する非抜歯矯正治療
【性別】女性
【年齢】20代
【治療方法】非抜歯矯正治療
【治療期間】10ヶ月
【症例解説】
上下の前歯のガタガタと過蓋咬合を改善したいとのことで矯正治療を希望されました。
精密検査の結果、以下の問題点が挙げられました。
過盖咬合(ディープバイト)
上下顎前歯舌側傾斜(上下の前歯が内側に傾斜している状態)
上下顎前歯部重度叢生(上下の前歯がガタガタになっている状態)
上下顎歯列正中線のズレ
- 上下の前歯の叢生および過蓋咬合(ディープバイト)が患者様の一番の主訴であり、子供の頃からずっと気になっていたとのことでした。
- レントゲンによるセファロ分析等の精密検査の結果、上下前歯の歯軸が舌側(内側)に傾斜していることにより、過盖咬合(ディープバイト)になっていることがわかりました。また、歯の幅径も大きいことが判明しました。
- そこで、上下顎前歯の叢生量(ガタガタの度合い)と前歯の歯軸傾斜、歯列の拡大量を考慮し、上下顎歯列の側方拡大とIPR(歯を0.5mm以内削ってスペースを作る処置)によってスペースを作ることができると判断し、非抜歯矯正治療を選択しました。
- また、口元を考慮し前歯の位置は現状より少し唇側(外側)へ傾斜させることで、バイトオープン(ディープバイトの改善)を行いました。左右の大臼歯関係(奥歯の位置関係)は現状を維持することとしました。
一見、叢生(ガタガタ)の度合いが強うそうに見えても、その原因によっては歯を抜かずに比較的短期間で矯正治療を終えることができます。
「この歯並びの原因は何なのか?」
「この歯並びをキレイにするにはどういう歯の移動をさせればいいのか?」
というのをしっかり見極める必要があります。ガタガタが強いから治療が難しいということはありません。
このように精密検査にて問題点をしっかり分析し、適切な治療計画を立てる事で綺麗な歯並びだけでなく、審美的にも大きく改善することができます。
当院の精密検査時に行うレントゲン分析ソフトでは、治療前後の口元の変化の横顔写真をコンピューターシミュレーションでお見せすることが可能です。
自分が治療後にどのような口元になるのか?口元の前突が気になっている方は一度ご相談ください。
*当院では矯正治療を行う全ての患者様に対して矯正精密検査を行い治療方針を決定致します。そのため治療計画、治療結果及び治療期間については患者様や歯並びの状況により異なります。矯正治療のリスクや副作用について詳しくはこちら
福岡天神矯正歯科