みなさんこんにちは。

お子様の歯並びや噛み合わせで悩まれていることはございませんか?

早いうちに矯正した方がいいのか、何歳から始められるのかなど分からないことが多いかと思われます。

早期治療はもちろん大切にはなりますが、実は小児の矯正は早ければ早い程良いとは限らないのです。

今回は、お子様の矯正治療開始のタイミングについてお話していこうと思います!



I期治療とII期治療について

矯正治療は2段階に分けて行なうことことができます

乳歯列期あるいは混合歯列期(乳歯と永久歯が混在している時期)に行われるのがI期治療です。

それに対して中学生頃以降の永久歯列期に行われるのがII期治療です。



【I期治療〜小児矯正〜】

乳歯と永久歯が両方とも生えている時期になります。

例えば歯並びが悪くなる要因としては、顎の骨が狭く歯が生えてくるスペースが足りないため、ねじれたり内側から生えてきたりしてしまいます。

そのような場合には顎の骨が柔らかいうちに顎骨の正常な発育を導いて、歯の生えるスペースを確保するために矯正装置を使用します。しっかりとした土台を作り、将来永久歯が綺麗に生え揃うように準備をしておくことが目的です。

また、指しゃぶりや舌の癖なども歯並びを悪くする原因に繋がなるので、そのような悪習慣を矯正期間中に正す指導も行ないます!

開始の時期は…

では実際に始める時期はいつ頃が良いのでしょうか?

I期治療を開始するなら、小学校1〜3年生頃の永久前歯が生え変わる頃を目安にお勧めいたします。

ですが、II期治療からの矯正でも十分なお子様もいらっしゃいます。また、当院ではご自身で着け外しするタイプの装置を主に使用しておりますので、装置のご使用に抵抗があるお子様は開始時期を検討していく必要があります。

【II期治療〜成人矯正〜】

II期治療は永久歯が生え揃ってからの治療全体的な矯正治療を行います。すでに生えている歯を一つずつ正しい位置に移動させていく治療になります。

当院ではマウスピース矯正か表側のワイヤー矯正を取り扱っておりますので、患者様のご希望やライフスタイルに合わせてお選び頂くことが可能です!



開始の時期は…

II期治療の開始の時期は永久歯が生え揃ってからのスタートになりますので、早ければ小学校高学年〜中学生以降に開始することが可能です生え揃ってからであれば年齢問わず、いつでも開始可能です!


先にI期治療をすることのメリット

・先にI期治療をしておくことで、歯の生えてくる土台が整うため永久歯のがたつきが少なくなります。またその後の矯正治療にてスペース不足を補うための抜歯を避けられる可能性が出てきたり、将来の治療法の選択肢が広がります。

・矯正中は定期検診があるので、虫歯のリスクが減ります。

・大人になってから行う矯正治療の期間を短縮することができます。



⚠️I期治療の注意点

・当院では取り外しができるタイプの装置が主になるので、矯正治療を進めるためにはお子様のご協力が必要になります。そのため、装置の使用ができないと治療効果が出ない、治療期間が長くなる場合がございます。

・矯正を始められるタイミングにはよりますが、治療期間は長いためお子様、親御様ともにモチベーションが大切になります。そのため可能であればご家庭でお子様ご自身と、お話をしておくと良いかもしれません。

またI期治療は開始のタイミングによっては治療期間が長くなりますが、治療にもオンとオフのメリハリをつけて行うことも当院では大切にしております!

・II期治療を始める際に抜歯が必要になる場合もございます。

家族(笑顔)のイラスト|商用可・フリーイラスト素材|ソコスト

小児の矯正は全ての人に勧められるものではありません。

小児の矯正治療を成功させる秘訣は・・・お子様の装置使用の協力とともにご家庭での協力も必要となります。

また、矯正装置の使用や管理といった点から矯正治療がお子様やご家族様に必要以上に負担をかけてしまう場合も開始時期を検討していく必要があります。


このようにI期治療とII期治療には違いがあり、それぞれに異なる治療目的があります。

お子様の歯並びで悩まれている方は一度矯正専門医にご相談ください。

お子様の成長に合わせて開始時期を見極め、お子様の負担にならない治療を心掛けています。

当院では保護者の方のご希望やお子様本人の症例を踏まえてカウンセリング・診断し、お一人お一人にあったプランをご提案していきます。


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